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連日徹夜で手取り12万から愛されクリエイターになった劉文紀さんの物語

Jun 30. 2025 / 54 views

どうも!くまweb広報ノダです!
突然ですが皆さん

愛されていますか?

僕はいまフリーランスとして働いているんですが、
僕らの仕事は「愛されない」といけないなぁと日々思うわけです。

しかし、、、それは難しい。
特に後輩からも先輩からも、そして動物からも愛されるとなると難しいていうか無理!

ぼくは犬には愛されている

 

・・・でも、熊本にはいるんです、みんなに愛されるクリエイターが。

その名は劉文紀。

 

 

ウェブ創世記から業界を見守る劉文紀こと劉さん

本日くまwebコラムでインタビューさせていただくのは、熊本のウェブ業界がまだ混沌としていた創世記より業界で活躍している
デザイナーの劉文紀さんです。

僕と劉さんの出会いも古く、遡ること13年前、まだ専門学校生の頃にバチバチに緊張しながら行った同業界の交流会で出会ったのが始まりでした。
それからこの業界に入り、飲み会や様々なイベントでご一緒し、時にはバンガローに泊まりにいきました。

劉さんと仲良くなった僕はあるひとつのことに気づいたんです。
それは
誰も劉さんのこと悪く言わない
ということ。

コーダーとデザイナーの互いの業務の理解の難しさ
ディレクターと現場の炎上案件でのしがらみ
デザイナー同士に生まれる嫉妬や葛藤

それらから多くの負の感情が生まれる我々の業界(いいすぎ)
そんな混沌の中でも愛され続ける男が劉さんなんです。
さぁその愛される秘密を探っていきましょう。

 

大阪で過ごした少年時代

劉さんは生まれも育ちも大阪です。
四兄弟の長男として小学生の頃は水泳とサッカーをしていて、友達が喧嘩しても止めに入るような子供だったそうです。
中学になってもその傾向は変わらず、スレることなくサッカー少年として青春を過ごしました。

サッカー少年時代の劉さん

まったくクリエイティブの方向に進む感じじゃありませんが、ホームビデオカメラで友達とダウンタウンのコントのパロディとか撮ってたそうです。
ちなみに僕も創作の走りはビデオカメラでした(笑)
スマホもパソコンも無い時代に一番身近かつ簡単に「何かをつくれる」道具ってビデオカメラだったりしますよね。

その影響もあってか、劉さんは高校では美術を専攻しました。
美術の授業の中ではファッションショーなどユニークな科目もあり、そういった経験の中から
「クリエイティブって面白いかもなー」と感じ始めたそうです。

 

 

クリエイティブへ進むために大学へ

高校でクリエイティブに興味を持った劉さんは大阪の芸術大学に進学します。
そこで四年間、デザインや美術はもちろんのこと、音声のレコーディングやドキュメンタリー番組を作ったりと幅広い分野を勉強します(めっちゃ面白そうで僕も入学したくなった)

ちなみに自宅から大学まで電車で片道3時間という、とんでもねー道程でした。
スマホがあればまだ時間が潰せるかもしれませんが当時はガラケーで携帯サイトが辛うじて観れるくらいでゲームも動画も音楽も使えない時代です。
そんな時代に劉さんは行き帰りの6時間をどう過ごしていたのか聞いたところ
「ジャンプとマガジン、あとは友達と話していました。」
と返答。劉さんの愛されるコミュニケーションはこの行き帰りで磨かれたのかも知れません。

 

 

業界の洗礼をうける初会社

大学も卒業に近づき就職活動をする劉さん。
動画に興味のあった劉さんは音楽のMVを作るスペースシャワーTVやTV制作会社を中心に就職活動を行いました。

しかし、当時花形だったTV業界は競争率も激しく就職活動は難航。
そんな時に、熊本にいる親戚から
「熊本の総合制作会社が求人をしているから受けてみないか?」
と連絡がありました。

動画も作れる、という話だったので劉さんは喜んで熊本へ飛びました!
そう、ここが良くも悪くも劉さんの人生の分岐点となります。



無事、熊本の制作会社に就職が決まった劉さん。
動画をつくりたいと思って入ったのですが、なぜか最初はライターさんの助手の仕事でした。
当たり前ですが文章をつくる仕事をしたことがなかった劉さんは何も分からず右往左往しながら頑張りました。

朝10時に出勤して27時くらいまで働くという、今では完全にアウトなワークスタイル。
制作部署のほぼ全員がそういったスタイルだったため、泊まり込みは当たり前。
朝、ビルの警備の方がオフィスを開けたら床に寝る制作者達を見て「ゾンビの群れみたいだ」と言われたそうです。

その後、劉さんはグラフィックやウェブ制作の部署へ移動し、奮闘します。
大学では専門的に学んできていなかった分野なので分からないことだらけで毎日やめたいと思っていましたが
制作部の仲間たちが頑張っている姿を見て心を燃やしていました(その時に一緒に頑張っていた仲間は後に劉さんの相棒と呼べる人になります。)

朝から朝まで働いて、繁忙期は土日も働いて、それでも給与は手取り12万くらい。
そんな環境でもとにかく、がむしゃらに前に突き進んでいったのです。

 

 

人生最大の大事故発生

ようやく戦場のような毎日に慣れてきた頃でした
劉さんはバイクで走っていると、突然目の前に右折してきた車が猛スピードで現れました。
とっさに避けようとしましたが間に合わず、劉さんは思いっきり側面から跳ねられてしまいます。

一瞬、意識が飛び、車に跳ねられたんだと気づき脚の違和感に気づきました。
脚は太ももからありえない方向に曲がっていました。

親切な人たちが集まってきて劉さんを介抱し救急車を呼んでくれました。
劉さんはとりあえず両親に連絡しようと思い電話をしました。

劉さんは大阪出身、普段一人称を「”わし”は〜」と話します
知らない熊本の人たちが見ている前で「わし」と言うのが恥ずかしくなった劉さんは
母親が電話に出た瞬間
「もしもし〜俺、俺」
といいました。

母親は詐欺だと思い、電話先が劉さんだと信じてくれませんでした。



大事故の結果、大腿骨骨折と靭帯損傷という大怪我を負った劉さん。
三ヶ月の入院をすることになります。

 

 

今では考えられない壮絶な労働環境を乗り越え次のステージへ

退院後、職場に復帰しましたが新入社員の三ヶ月は非常に貴重でした。
同期や後輩はぐんぐん成長して戦力になっていて、劉さんは焦りました。

追いつけるようにウェブもグラフィックもとにかく頑張る、寝ずに泊まり込みで、ひたすらに仕事をこなしまくりました。
そして三年の月日が流れます。
あのとき一緒に頑張っていた同期のほとんどは転職をし、劉さんは膨大な量の仕事を回せるようになっていました。
そして、そろそろ次のステップに進むときだと感じ退職を決意しました。

ちなみに三年間地獄のような労働時間でしたが給料は月1万円しか上がらなかったそうです(マジかよ)

あまりにもブラックな環境だったので、
「メンタルや体調を崩して辞める人結構いたんじゃないですか?」と聞いたところ
意外と少なかったそうです。

その時ふと気づいたんですが、劉さんが働いている20年前はスマホもSNSも無く
他者と比べたり、自分の環境が酷いと認識する機会が少なかったんじゃないかなと思います。
余計なノイズや情報が無かった時代だからこそ成り立つ錬成の場であり、コンプライアンスの外側の世界。
決して良いことではありませんが、制作者としての底力を鍛える場所であったことは確かだと感じます。

 

 

最高のチームで最高の仕事をこなしたマークデザイン

その後、劉さんは大阪に帰ろうと考えていましたが脚の手術が熊本の病院でないと難しいということで、一旦熊本でフリーランスとして働くことにしました。

前職の先輩から、大阪からも仕事をいただくことができ順調に仕事が増えていきました。
そして同じクリエイターの仲間と一緒にマークデザインという会社をつくります。
https://www.marcdesign.jp/

この時に僕は劉さんと初めて会いました。
マークデザインは僕が学生時代からみんなが憧れる会社でした。
洗練されたクリエイティブにおしゃれでかっこいいオフィス。

そこで最高のチームで素晴らしい仕事を生み出していきました。

そして、今はマークデザインとフリーランス2つのワークスタイルを両立して日々忙しく働かれています。

 

 

劉さんはなぜ愛されるのか考えてみた。

くまwebの忘年会にも毎年参加していただいて、くまwebからも愛される劉さん。

なぜ愛されるのか?

今回のインタビューを通して感じたことは「地獄を見てきたから」というのは大きな理由だと感じました。
優しさと弱さは表裏一体です。
なぜなら優しさは自分に適用すると弱さになってしまうからです。

自分に厳しく、人に優しく。
それを実現するためにはひたすら厳しい環境を耐え抜いた経験がないと難しい。

ただ、そういった厳しい環境に晒され続けると強くなるんですが、他者にもその強さを求めがちです。
劉さんの素晴らしいところが、それでも「人に優しく」をひたすらに続けられるところだと思います。

僕は劉さんと知り合って13年間。
言葉少なく、静かに寄り添い
どんな過酷な戦場でも最後まで付き合ってくれる安心感と信頼感の積み重ねが劉さんが愛される理由だと僕は思いました。

クリエイターはつくることが仕事です。
羨望されるような実績や儲かる案件も大事です。
でも、劉さんのように身近な人を大切にしてひとつひとつの信頼を積み重ねていくことで長く愛されるクリエイターになられるんだと思います。
これからもくまwebは劉さんを愛していきたいと思います(笑)

劉さん!お忙しい中、インタビュー受けていただきありがとうございました!
これからも魅力的なクリエイターの人生を紹介していきますのでお楽しみに👍️

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