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どうも!くまweb広報ノダです!
突然ですがみなさん「コーダー」という仕事はどのようにして就くか分かりますか?
現在、くまwebでは30人のコーダーが在籍していますが
そのキャリアは様々です。
独学、大学、スクールなどなど
その中でも「専門学校」を卒業してコーダーになる人は多くいます。
何を隠そう僕も12年ほど前に専門学校を卒業してweb制作の仕事に就きました!
僕が通っていた学校は「熊本電子ビジネス専門学校」
https://www.denbi.ac.jp/
今は母校のweb制作の学科で非常勤講師もさせていただいてるんですが(ありがてぇ)
授業をしていて気づいたことがあります。
「あれ、、web制作の担任の先生、僕の時と同じだ!」
そう!web制作を教える学科を担当している大西公伸先生は何と27年間も専門学校で先生として教鞭を振るっていたのである!
つまり!Windows95とか出たばっかりの時からHTMLやwebに触れてきたということになります。まさにコーディング界の生き証人!
これは話を聞きに行かなければ!
とインタビューすることにしました!
熊本で一番コーダーを育てた人。大西公伸先生
熊本電子ビジネス専門学校のweb制作の学科では2年間に渡ってwebデザインやコーディングをみっちり勉強します。
僕も昔はコーディングバリバリしてて在学中は大西先生からコーディングを教わっていました。
そんな大西先生の教え子は様々な場所で活躍しています!
例えば、今や九州を代表する制作会社でもある
モンブランさん
https://mont.jp/
こちらの会社では二人の生徒がコーダーが裸足で逃げ出すような難しいデザインのコーディングをしています(笑)
そしてもちろんくまwebでも
以前ブログで紹介した古田さん(https://kumaweb-coding.jp/blog/6014/)も含め現在3人の教え子が活躍しています!
フリーランスから会社員まで
僕が知る限り熊本だけでも数十人の教え子が活躍しています。
おそらく大西先生は熊本で一番コーダーを育てた人と言っても過言ではないかもしれません(笑)
大西先生の生い立ちを聞いてみた。
大西先生は元々熊本電子ビジネス専門学校に通う専門学生でした。
その時はプログラマーを目指す学科に在籍し、卒業後エンジニアとして就職したそうです。
それから、職業訓練校の講師や建設会社のソフトウェアのインストラクターを経て
熊本電子ビジネス専門学校の講師へ転職します。
それが遡ること27年前、1996年。
つまりWindows95が登場したばかりのインターネット創生期と言われる時期です。
今では信じられませんがそれまではインターネットが存在せず
「パソコン通信」というパソコン間でのみの通信しかできず、もちろん検索して調べるなどもできず
企業がwebサイトをつくることもありませんでした。つまりコーダーもウェブデザイナーという仕事も存在しなかった時代です。
95年にインターネットの利用が始まり、そこから急速にインターネットが普及します。
そしてその頃から大西先生はteraパッド(メモ帳のようなソフト)を使い独学でコーディングを学びwebサイト制作の技術を身につけることになります。
その時はwebサイトをつくる授業は存在せず、プログラマーを目指す学科の授業の一環として教えていたそうです(そもそもこの時代はコーダーという職業で求人も出ていない)
本格的にウェブサイト制作の学科が生まれたのは19年前の2004年(ちなみにこの6年後に畑中さんがくまwebを設立することになる。)
この時はまだテーブルレイアウト全盛の時代。
今コーディングしている人は信じられないかもしれませんが昔はCSSではなく「table」タグをつかってレイアウトをしていたんです。
授業ではギリギリCSSを教えていましたが、実際に使用するケースはまだまだ少なく、新しい技術でした。
今では一般的な画像の拡張子pngも存在せず、透過させたい場合はgif一択。
更にオールドコーダーなら名前すら聞きたくない「IE6」のシェアが90%を超える時代です。
この時代のコーディングはまだまだ創生期で、ブラウザのバグも多く混沌の中から様々なノウハウをつくりだしていく泥臭い時代でした。
歴史から見るコーダー事情
そんなコーダーの歴史を見てきた大西先生に時代ごとのコーダー事情について聞いてみました。
1995年 インターネット元年
熊本でも最も老舗の制作会社が創業されたのがこの辺の年代です。
この時期は学校で「web制作」を教えているところはなく、webデザイナーやコーダーという職種自体存在しませんでした。プログラマーや独学でHTMLを身に着けた人がコーディングを行い、グラフィックデザイナーがアドビのソフトでパーツを作ったりすることはあったみたいです。
2004年 デンビでweb制作の学科が誕生
この頃には「コーディング」が仕事としてある程度認知され、制作会社へ就職することも可能になりました。とはいえ今のようにコーディングとデザインを分業にする会社は少なく基本的にウェブ制作に関わることは全部やる!みたいな働き方が多かったようです。
ちなみにこの年に卒業した方で今でも第一線で活躍されている方が二人いました!
2011年 初めてコーダーとして採用された年
それまではデザインとコーディングどちらも行うweb制作者としての求人でしたが、この年に初めて「コーダー」として求人があり採用が決まったそうです。
奇遇なのがこの一年前にくまwebが誕生していることです。
コーダーの必要性が世の中から求められ始めてきた年でもありますね。(ちなみに私ノダもこの年に熊本電子ビジネス専門学校を卒業しました(笑))
※ノダの貧乏学生時代
2012年 スマホが急激に普及
この年からスマートフォンが急激に普及します。
その影響で「レスポンシブwebデザイン」を身につける必要が生まれました。
このレスポンシブwebデザインがコーディングの難易度をグッと上げることになります。
制作会社が求めるコーダーの条件として、以下の3つの条件が挙げられることが増えました。
・HTML、CSSでのコーディングができること
・ワードプレスのカスタマイズができること
・レスポンシブwebデザインのコーディングができること
覚えることが増えた分、デザインとコーディングを同時に学ぶ余裕がなくなり
この頃から、学生の早い段階で「コーダーを目指すが」「webデザイナーを目指すか」を選択する子が増えた気がします。(今でも気合入ってる子はどっちも同じ熱量で勉強しますが)
2013年 FLASHが枯れた技術となる。
2000年前半、インタラクティブで動きのある楽しいサイトを支える技術はアドビの提供するFLASHでした。僕も専門学校時代はFLASHを授業で学び簡単なゲームなんかを作ったりしてました。
当時はFLASHに特化したフラッシャーという業種があるくらいで給与も高かった記憶があります。
しかし、youtubeの登場、iPhoneがFLASH非対応を発表し、つづいてAndroidも追従したため、webサイトでFLASHを使うこと自体がNGになり、一気に需要がなくなりました。
この出来事はすべてのweb制作者にとって「web技術の移り変わりの恐ろしさ」を刻まれた出来事でした。(しかし優秀なフラッシャーの多くはJavaScriptにて高度な表現を実装するフロントエンドエンジニアに転生しました)
2020年 コロナでリモートワークが一般化
コロナの流行により、リモートワークが一般化します。
このタイミングでフリーランスになるコーダーやwebデザイナーも多くいました。
リモートワークとの相性が良いコーダーという仕事も以前より注目され、学生の数もどどっと増えました。僕が学生だった時はweb制作の学科は12~3人でweb制作を目指していたのは2人だけでしたが今では毎年20〜30人近くいて制作業を目指す子も10人以上はいます。
とはいえ年々コーディングの技術も高度化しており、しっかり勉強しないと面接にもたどり着けないこともあります。
これからのコーダーに求められるスキル。
最後に27年間生徒達を育ててきた大西先生の考える
「これからのコーダーに求められるスキル」について聞いてみました。
野田
これからのコーダーに求められるスキルは何だと思いますか?
大西先生
一言で言うなら「変化への対応力」だと思います。
野田
おぉ、、、たしかに僕も学生時代にFLASHやムーバブルタイプを勉強しましたが就職してすぐほどんど使わなくなりました。。。
大西先生
今までも変化が激しい業界でしたが、今後は更にそのスピードが早くなると思います。
FLASHが終了したときのように一気に変わるのではなく、随時変わっていくような時代になると思います。例えるならiPhoneのOSがどんどん自動アップデートされていくようなイメージです。
野田
なるほど!ということは常に最新情報をキャッチしないといけないということですね!
大西先生
そうですね。情報の感度が高い人や既存の技術に固執しない柔軟な人はどんどん伸びていくと思います。
最近はChatGPTのようなAIを使った生成ツールも急激に発展してます。
こういったイノベーティブな技術に関しても毛嫌いせず、一度使ってみて有用性を検証できる人は強いと感じますね。
野田
挑戦を恐れないことですね。どうしても長く働いていると新しい技術に対して腰が重くなっちゃいますもんね。
大西先生
ですね。僕も生徒に教えるために常にアップデートしないといけないので大変です(笑)
野田
最後に先生は変化への対応力を身につけるために心がけていることはありますか?
大西先生
「とにかくやること」ですね(笑)
得意、苦手を判断する前に手を動かしてみること
最初の一歩が踏み出せると意外とできることがよくあるんですよ。
野田
おぉそれはコーダーだけじゃなく全てのweb制作者に対して必要な部分かもですね。。。
本日はありがとうございました!
僕も挑戦を恐れずはじめの一歩を踏み出し続けたいと思います!
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インタビューは以上です!
今回のインタビューを通じて、コーディングの今までを振り返り、これからを考えるきっかけになりました。
まわりを見てみると、長く第一線で活躍しているweb制作者の方々は変化を恐れず、むしろ追い風にしているようにも見えます。
変化の激しい業界だからこそ、序列が固定化されず常に新しい風が吹く風通しの良い業界でもあります。
くまwebもフラットで性別、年齢、役職の序列のない分け隔てない社風が魅力だなと思います。
これから沢山の変化があるかと思いますが柔軟に乗りこなして最強のコーディング集団を目指していきます!
大西先生、お忙しい中ありがとうございました!
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