「コーダー」

それは、ウェブサイトをつくる上で必要不可欠な仕事である。
デザイナーやプランナーのように華やかな現場ではないが、
優秀なコーダーの書いたコードは美しく、恐ろしく効率的だ。

そんなコーダーを僕らは尊敬の念をこめて
「ハイパーコーダー」と呼ぶ。

今日は、そんなハイパーコーダーを目指しているくまwebの新米コーダー
「市田幸也」くんに密着してみた。

 

プロコーダーの朝は早い

僕ら取材班は市田氏に早朝の山奥に呼ばれた。

「おはよぉ〜ございますぅ〜」

市田氏は満面の笑みでむかえてくれた。
コーダーの朝は早いそうだ。

これは意外であった。

 

「今日は、よろしくお願いします〜」

挨拶の握手を交わした時に取材班は思った。
（この手、、、相当な修練を積んでいる）

 

「あっちに、僕がいつも修行しているスポットがあるんでぇ、いきましょうかぁ」

山とコーディング。

まったく繋がらない2つだが、
ハイパーコーダーを目指すためには常識の範疇を超える修練が必要なのであろう。

 

想像を絶する修行

「いやぁ〜絶好の修行日和だなぁ〜」

 

「僕ですね、もともと自衛隊で働いていたんです。
そこではミサイルを撃つ仕事をしていました。」

おもむろに体をほぐしはじめる市田氏。
一見コーディングに必要ないと思われるが、彼なりの流儀なのだろうか？

「あ！いい感じの切り株がありますね！ここでコーディングをしましょうか」

 

「よいしょっと」

 

「よーし！今日も頑張るぞぉ〜〜！！」

 

そのとき、私は衝撃の光景を目にした。

彼は座っていないのだ。
しかし、あまりにも見事な空気椅子。
私には「見えない椅子」が在々と見えた。

「うーん。ここはCSSが、、、」

黙々と仕事をする。市田氏。
もう1時間近くこの状態を続けている。
信じられない足腰の強さである。

「よし！そろそろ次の修行に移りましょう！」

 

「ほーい！！！ほい！！！」

「ほいほいほいほい！！！！」

「やぁーーーー！！！！」

僕らの想像を遥かに絶する行動の数々。
市田氏はぴょんぴょんウサギの様に飛びながらコーディングを続けた。

 

暴走する市田氏

「さて、と。
準備運動は終わりです！そろそろ本気を出しますよ！」

 

「HTML5ファイルでは最初にDOCTYPE宣言と文字エンコーディングの設定を行います！！！」

市田氏は突然、本を朗読しながら走り始めた。
もうここまで来ると、一緒に行動するのが恥ずかしい。

そして取材班は、市田氏の俊足についていけず巻かれてしまった。
本を読みながら恐るべきスピードである。

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市田氏を探して数十分後。
遠くで不思議な音が聞こえた

「シュシュシュシュシュ！！！！シュッ！」

「シッ！！」

「ダッ！！」

「シャッ！！」

声をかけても全く、反応しない市田氏。
さすがにこれはコーディングと全く関係ない。
僕らでも分かる！！！

落ち着いた市田氏に聞いてみた。

「今のトレーニングですか？ハハッ！
あれは、みえない課題と戦っているんです。コーディングをしていると、様々なバグや難しい課題とぶつかることがあるんです。それをリアルに目の前に浮かぶくらい集中して、それを倒す。そうすることで倒せるようになるんです。リアルシャドーですよ。ハハッ！」

全く意味がわからなかった。

 

市田氏の苦悩と快楽

そんな市田氏に聞いてみた。

Q.そんな過酷な修行、つらくはないんですか？
A.大丈夫です！途中からエンドルフィンという快楽物質がでるんです。そうすればむしろきもちよくなるんです。

※まったくインタビューにならないので途中で打ち切った。

 

修行に終わりはない。

「申し訳ありません。ここから先は、一人にしてください」

そう言い残すと、市田氏は野生動物のように山の奥に消えていった。
私は、今回の市田氏の行動は全く理解できなかったのだが、

同行していたクリエイターが感銘を受け、
なぜか動画にして私に送りつけてきた。

せっかくなので、最後に紹介して終わりにしたいと思う。

 

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